際鉋の側面に取り付ける針です、櫛刃などとも呼ばれで横削りする時の毛引き刃になります。
建具職人が使う際鉋にはよくこの針を付けて使います、私も建具職人時代が12年ほど有りましたので、書院欄間、障子の組子はこの際鉋に針が付いたものでホゾを削り出していました。
横削りだけで無く、縦の削りで入り隅を削る際も針が付いた際鉋の方がメリハリのある入り隅を削りだすことができます。
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この針の取り付けは台の仕込が終わり、鉋台側面と際刃の先が一致してからこれを取り付けます。
針の出方は鉋刃を一番多く出した時に、台下端から際鉋の刃先の出た時、それより先が微妙に出るくらいに針の入る溝の側面を広げて硬さを調整します。
研ぎは針の研ぎは仕込み硬さが決まってから、台側面と同じ面になるように針の裏を裏押します。針の出方が多い時は刃先を研ぎ減らしたりします。入れ方はひとつ前のページをご覧ください 。
玄能で曲がった部分を下から叩いて、本体から抜きます。
作業台の上に際鉋を下端を上に向けておき、針を作業台の外に逃がしておいて、叩きます、下に落ちないように針を押さえながら叩きます。
使用の時合わせてお使い下さい
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