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削ろう会の 材料(木材)

現在削ろう会で使用される材料(木材)は国産材に限られています、その中で一番削りやすい材料が檜です。予選では自分が持参した材料を削ります、予選で高成績の人が決勝戦で大会運営が用意した1本の同じ材料を削ります。

持参する檜は自分で材木店などで探します、上質の木材を十分選べばお住いの地元の檜でも良い木材が有るはずです、私の削ろう会の友人も地元の檜の材料を多く使用しています。

近くの材木店にない場合は遠くの木材産地から取り寄せる事も有ります、例えば吉野、飛騨など檜は木目の通った木材が探しやすいと思います、削ろう会に適した木材を探すのも腕(技術)のうちです。
過去の削ろう会の会場では檜の産地の木材が販売されたことが有り、私も二度ほど購入したことがあります。

初めて参加される方は、まず10ミクロンを自分の鉋で目指すのですが、その場合に地元の檜で十分大丈夫です。
まずは一本良さそうな檜の木材を見つたら、次にそれより更に良い材料を探し、段々と良い物にレベルUPしてお気に入りの削ろう会用の材料を自分の物にしていきます、そんな材料はあなたの鉋と共に宝物になるでしょう。

用意する檜

まず、やはり木目が通っている事、上から見たら柾目の材料が良いのですが、揺らいだ柾目でも良いと思います、表面が板目になった場合は柾目より鉋で削る事が難しくなります。

乾燥していない材料の方が削ろう会の薄削りでは有利に薄く削れますが、時間が経つにつれ材料の檜は乾燥します、他の項目で書きますが、削る前に表面に水分を与えて生乾きと同じ状態を再現して削ります。


寸法

削ろう会で使う材料の寸法は鉋の寸8で削れる幅になり巾は55mmですが、場合によって決勝で自分の木材を使い60mmの場合もありましたので、60mm巾の檜の材料を用意しておきます。通常は側面の角を浅い角度の面取りして55mmとして使用します。

削ろう会で削る厚い材料

会場に行けば分かるのですが、皆さん厚みが10cmぐらいの削り材を持ち込んでいます。
上記画像の私の材料も10cm以上あります。用意した檜が薄い場合は、他の木材を張り合わせて10cmほどにします。

厚くする理由は削ろう会の会場で用意されている鉋の削り台が反っていたり捻じれている場合、材料がそれに馴染んで削り面が反ったり捻じれたりして、結果薄く削れません、それを避けるために材料を厚くします。
削り台が反ったり捻じれている場合は、間にマスキングテープを貼ったりして対応します。


材料のコグチからの確認

大事なのは、材料がコグチから見て追正であることです、完全な柾目が良いと思われがちですが、その場合に鉋で削ると分かるのですが、完全な柾目は薄くなるほどブチブチとちぎれやすいのです。画像の材料はコグチから見ると少しだけ追柾の材質です、完全な柾目の材質でなければ大丈夫なのです。

材料のコグチ
年輪は夏と冬の色の差が少ない方が冬に育った年輪が硬くなくてよい場合が多いと思います。冬に育った年輪は硬いので早く鉋を摩耗させます、ですからこの部分が柔らかい方が鉋の摩耗が少ないのです。

材料(木材)の保護

削ろう会の会場へ材料を運んだり送ったりするため、又、保管のためにの大事な材料の削り面を保護しておきます。一番良い方法はベニヤ板を当てる事です。削り材の巾一杯、つまり60mmに合わせて切ったベニヤ板を当てて表面を保護するのです。保護をしないと角を凹ませる可能性もあるからです。段ボールだけでは角の欠けを防げません。

保護した材料
もし宅急便を使い削ろう会の会場に送るならベニヤ板を上と側面から当てて保護し、その上から段ボールで巻いて送ります。画像左は材料にベニヤ板を当てて、床の養生テープを当てて表面を保護しています。右は上と側面の三方にベニヤ板を当てています。材料表面い付いた埃には鉋を欠けさせる砂埃もあります、薄く削るほど砂や埃が影響しますので、表面の材料保護は必ず行います。

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