TOPページ
>
鉋の研ぎ方
>中砥石での研削作業
中砥石での研削作業
中砥石での研削作業で気を付けなければならない事は、次の仕上げ砥石に乗せる事を考え、できるだけ平面に研ぎ上げる事です。
ここで丸刃に研ぐと、仕上げ砥石に乗せた時も、刃先を研ごうとするためしゃくって研ぎ刃先を研いでいるようでも、実際は地金の部分を多く研いでいることになり、研いだ割には刃先は研ぎあがっていない状態になります。
又、丸刃になっている事を意識するため、刃先に力が入り過ぎ、砥粒で研ぎ上げると言うより砥石表面で研ぎ上げることになり、せっかく砥石からすり減らされて小さくなった研磨粒子の砥粒を生かせなくなります。
研ぐ時は手前から、ストロークを短くして研ぎ、少しずつストロークは変えず、前進して行きます、先に行き着いたら今度はストロークは変えず、少しづつ戻ります、これの繰り返しです。
もし手前ばかりで研ぎ、後になって使っていない先の方で研ぐと研磨面が変わって砥石と直ぐには合わなくなります。
微妙に前進し、先に行き着いた時点でバックすると、鉋刃の研磨面の減りと砥石の減りが常に合った状態になります。
この状態で研ぎ続け、返りが出るまで研ぎ続けます。
最初は力は入れても良いと思いますが、中ば以降は力は抜きます、これは刃に深い傷をつけないためと、出た返りの厚みをできるだけ薄くするためです。力を入れると返りも厚くなり、仕上げ砥石にかけた時、研磨しても取れにくくなります。できるだけ力は抜きましよう。
研削途中、刃返りが出たあと刃先が持ち上がった時は、中砥での研削を1からやり直しです、返りを手で取り去り最初から行ってください。スキーの板の先のように刃先が反りあがったのと同じ事になります。いくら仕上げ砥石で研磨しても刃先は研ぎあがりません。
平面に研削する自信のない方は、研削治具に固定して研削する事をお薦めします。
手で触って微妙に返りの出ている事が確認できるまで研ぎます。
ポケット顕微鏡、ピークワイドスコープなど、欠けの完全に取れている事を確認しておきましょう。
大工道具の曼陀羅屋について
下記のご購入案内には、
注文方法、所在地、連絡先
などが記載されています。
店主は建具職人歴12年、その後独立して無垢の家具製作と大工道具の販売の二束のワラジを履いて25年以上になります。
実店舗を持ち、実際のご来店の方には商品を手に取って頂きお買い物ができるようしています。
大工道具、ご購入案内
↑ 開きます ↑
Copyright (C)1999〜 大工道具の曼陀羅屋
All rights Reserved