鉋の台には、刃の出てくる部分に刃先近くを覆う包みと言う部分があります。
削り終わりの時に部材の引き尻の仕上がりのゆがみに有効ですが、慣れない方には仕込みの時にひびを入れやすい部分でもあります。
そんな包みの割れないようにする方法、画像はすべてサムネール画像です 画像をクリックすると、大きい画像で見る事ができます。
鉋台の刃口の作りには普通口と呼ばれる一般的な刃口と、包み口と言う刃口の作りがあります。
鉋台の包み口は刃がほとんど見えず鉋刃を包んでいる事からそう呼ばれています。包みが付いた鉋台は仕込みに手間がかかり、初心者にはこの部分の仕上げは難しいですので、細めの鑿で少しづつ突いて削りとってしまってもかまいません。
また、不要な方も仕込みを行う前に鑿で取って普通口に作り直しても、削りに支障はほとんどありません 。
台の仕込みが硬い場合や新品で刃を出しすぎると、包みが突っ張り押されて画像のように包みの際にヒビが入ります。
ヒビは乾燥した秋から春先にかけて、この際のヒビを起点に奥まで割れる要因にもなります。
ただ、ヒビが入っても普通の削りに支障はありません、支障はありませんが、できるだけヒビは入れたくないものです。
鉋台下端を鉋台尻側から覗くと包みの部分が下の画像のように、包みの際から急に膨らむ場合は、そのまま刃を出すと包みの際にヒビが入りますので圧力を上手く調整します。
この際の部分が膨らむと包みの際が割れる危険信号なのです。
ただし、このふくらみがどのくらいかを正確に把握するには、包みの手前に刃口のラインに反りが無いか下端定規で確認し、反りがあり直腺になっていなければ、立ち鉋でだいたい真っ直ぐにしておかなければならない。人の目は錯覚を起こすからです。
ヒビが入りにくくするには表馴染みを付ける前に、表馴染み先端の際を三角に多めに鑿で突いておくとその部分に圧力がかからず、包みの際にヒビが入りにくくなります。
それと表馴染みと包みの付け根は鑿ですっきり取り残しがないように仕上げます。表馴染み先端の真ん中付近も鑿で取ってしまうと、削った時のびりつきの原因になります。
鉋刃は表馴染み先端部分でもしっかり付けておかないといけないのです。
そのため際だけ鑿で差します。表馴染みを付けた後に差すと緩くなったり片出の原因になります。
表馴染みの刃先の際に当たる部分を鑿で突くと鉋台コグチ側から覗くと、下の画像のように包み部分が膨らみ際に圧力がかかっていないのが分かります。
ただ、真ん中付近が強く当たり過ぎると薄く作ってある鉋で地金が柔らかいと、刃が包みの圧力に負けて刃の方刃の裏の方に反ってしまい、刃を台から出し削った時に平面の板を削った時に両端だけ削れる現象が起きます。
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