鉋のあげうらとは、鍛冶屋で出来上がった鉋刃の裏を叩き出して裏を作る事です。裏の刃先を斜めから見てみると。ペコリと出ています、これがこの工程で作り出されるのです。
画像はその講習風景、あまり経験が無い若い職人さんに、この道のプロの方が手を取りながら言葉で伝え一生懸命伝えています。私たちが教えられた言葉は幾人もの大工さんなど同じ職人から伝えられた言葉で、どこか違っている場合もあるのですが、ここでは間違いない言葉で教えてもらえます。
左手を取り、動かしかた、打つポイントなど的確な指示をしてくれます、なぜ帽子を二枚重ねているかは不明、、、、
金床に当てている鉋の位置は先を当てているように見えます。しかし右画像で見るのと分かるのですがこの金床は手前に二段に出ています、矢印の部分で分かります、丁度研ぎ面と表の黒い部分の境当たりの研ぎ面あたりを叩いています。
こんな風に手前に出ていなくても良いのです、大事な事は、金床の上が丸くなっている事なのです。
鉋刃の裏側は裏透きで凹んでいます、平面な金床では刃の両端が当たり、叩く真下は浮いてしまいます、これでは刃が割れるのです。割れないように凹んだ鉋裏には表面が凸の金とが必要なのです。曼陀羅屋で販売しています、金床もちゃんと手前が丸くなっています。
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